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建通新聞社(中部)
2019/09/06

【愛知】中高速 21年度までに501橋耐震補強

 中日本高速道路会社は、今後30年間に震度6以上の揺れに見舞われる確率が26%以上の地域にある橋梁について、2021年度までの早期に耐震補強の完了を目指す計画だ。対象橋梁は501橋。このうち伊勢湾岸自動車道の名港中央大橋など325橋は「橋梁耐震性の向上を図る」※。残る東名高速道路の木曽川橋など176橋については支承脱落対策を行う。
 橋梁耐震性の向上を図る325橋のうち東海3県圏内にある橋梁は、東海北陸自動車道、名神高速道路で34橋(愛知県内8橋、岐阜県内26橋)、東名高速道路、伊勢湾岸自動車道、名古屋第二環状自動車道で127橋(全橋愛知県内)、東名阪自動車道、伊勢自動車道で60橋(全橋三重県内)の計221橋の内訳となった。
 一方、支承脱落対策は、全176橋中、東名高速、名神高速、東名阪などでの23橋(愛知県内15橋、岐阜県内4橋、三重県内4橋)となる。
 東海3県圏内の対策を管轄する同社名古屋支社では、本年度中にこれらの対策に備えた耐震設計27件(愛知県内12件、岐阜県内6件、三重県内9件)と、工事8件(愛知県内2件、三重県内5件、岐阜県内1件)を発注する予定だ=表参照。
※主に1980〜95年の基準で建設された橋で「従前の耐震性能2」が未確保の橋梁に対して耐震性を向上させることを目的とした対策。想定される対策メニューは下部工補強、支承部の交換・改良、落橋防止システムの整備、鋼上部工の補強など。

提供:建通新聞社