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滋賀産業新聞
2019/09/06

【滋賀】滋賀県 金亀公園の第1種陸上競技場新築

 滋賀県は、先月20日の入札が不調に終わった「(仮称)金亀公園第1種陸上競技場新築工事」について、入札参加者からのヒアリングを実施するなど、再入札への準備を行っている。同工事についてはWTOの対象案件となることから、公告から開札まで約3ヵ月間が必要で、今のところスケジュール的には11月に再公告、1月に開札して落札業者と仮契約、そして2月定例県議会での契約承認となりそう。
 同工事は、2024年開催の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会でのメイン施設として計画され、当初は先月20日の入札で施工業者を決定、9月県議会での承認を経て契約締結し、10月ごろの着工を予定していた。しかし、入札では予定価格と大きくかい離し、落札に至らなかった。
 県では直ちに再入札への準備を開始。入札参加者とのヒアリングでは▽トラック部の軟弱地盤対策費▽スタンドのPC部材費▽労務単価―などで値段が大きくかい離している事が判明しているという。今後、工事価格の見直しなども含めて再公告を行ないたい考えだが、今年度内の業者決定には11月公告、1月開札、2月定例県議会上程―がぎりぎりのスケジュールとみられる。また、関連する設備工事2件についても建築同様のスケジュールとなる見通し。
 同競技場の規模は、RC一部S造5階建(バックスタンドは2階建、最高の高さは24b程度)、延2万1500平方b。
 施工にあたって問題となる軟弱地盤対策については、スタンド部分には35b程度の基礎杭を打ち込み、フィールド部分には「セメント系硬化剤により原地盤の表層部分を固化させる表層混合工」と「セメント系硬化剤と原地盤の軟弱土を撹拌・混合し柱状に固化させる深層混合処理工」を組み合わせた工法を採用する。
 概算事業費は、競技場整備に106億円程度、公園整備費ほかで94億円程度の計200億円程度を見込む。
 実施設計業務の担当者は、基本設計業務を担当した佐藤総合計画関西事務所。

提供:滋賀産業新聞