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北陸工業新聞社
2019/09/02

【福井】危機感共有し重要性を再確認/労災撲滅の実現へ安全大会開く/建災防高志分会 

 労災撲滅へ令和元年度の「建設業労働災害防止安全大会」が8月29日に開かれ、建設業で増加傾向にある労災発生に対する危機感を共有し、安全の徹底を一層図るなど、業界を上げて取り組みを強化していく重要性を再確認した。福井市御幸3丁目の県建設会館で。
 まず主催者を代表し、建災防高志分会の松田哲郎分会長が挨拶。「昨年の県内死亡災害は10人(うち建設業は4人)で、今年度は既に9人にのぼる危機的な状況だ。福井労働局から要請を受け、7月1日から8月31日までを労働災害防止へむけた緊急対策強化期間と定め、対策の一層の強化を呼び掛けた。これ以上有能な人材を失わないと、各事業場で基本理念を再認識し、益々の対策徹底を」と強調した。
 続いて福井労働基準監督署の久々津真司署長が来賓挨拶。「半年で9人に達し、昨年1年間の10人に迫る憂慮すべき事態。急増する労災に、なんとしても歯止めをかけたい」と、緊急要請に至った背景を指摘した。
 このあと福井労基署の宇都宮衛安全衛生課長と、松田(幸)組取締役の上田博之営業部長がそれぞれ、各種実例や経験談をまじえて安全対策の強化を呼び掛けた。
 宇都宮課長は、とくに建設業ははしごや脚立からの墜落・転落災害が多いと一層の注意を求めた。上田部長は、現場における安全第一の実現へ指差し確認と、声がけ声返しなどコミュニケーションが大切と指摘した。
 大会では安全宣言も行い、高崎建設の高崎俊二代表取締役が高らかに宣言内容を読み上げた。
 閉会あいさつは、鰐淵義博副分会長が安全対策の徹底を誓って締めくくった。

安全宣言
働く人の安全と健康を守り、災害のない明るい職場をつくることは、私たちに課せられた社会的責任であり、経営の基盤である。私たちは、労働災害撲滅に向けて、積極的な労働災害防止活動を展開し、誰もが安全で安心して働くことができる職場の実現を目指して努力することを宣言します。
令和元年8月29日

hokuriku