石川県は、2日に開かれた県議会予算委員会協議会で、19年度9月補正予算案を内示した。
一般会計の今補正額は95億4382万6000円(うち、投資的経費93億126万6000円)で、補正後の累計額は5739億3682万6000円となった。
同日、谷本正憲知事は県庁特別会議室で記者会見を開き、「今補正予算は当初予算編成後の情勢の変化、事業進捗などにより、現時点で新たな対応が必要となったものについて、編成を行った」と説明。また、谷本知事は国の防災・減災、国土強靱化のための緊急対策を受けた治水対策、ため池の廃止など安全安心の取り組みを加速させるとの意向を示し、災害に強い県土の基盤づくりとして「河川改修等の予算配分を積極的に要望した結果、国から追加内示があった」とした上で、「9月補正としては過去10年間で最多となる県下全域14河川で集中的に河川改修を進めていく。七尾市の鷹合川では今回の補正により、拡幅整備が概ね完了する」と述べた。
主な補正内容は次のとおり((新)は新規事業)。
▽河川改良の促進 債務を含め34億4462万1000円
▽砂防地すべり対策の促進 7億5600万円―能登町日詰脇など
▽利用されていない農業用ため池の廃止促進 1億313万5000円
▽白山白川郷ホワイトロードの本格復旧 4億7627万6000円―21(令和3)年6月全面開通予定
▽(新)県金沢中央観光情報センター(仮称)の整備 2億円―設計・工事着手(20年春オープン)
▽(新)首都圏アンテナショップの情報発信拠点としての機能強化 1億9910万円(20年2月にリニューアルオープン)
▽広域交流ネットワーク道路の整備〜「ダブルラダー輝きの美知」構想の推進〜 債務を含め15億4095万6000円―珠洲道路(能登町太田原・ゆずりレーン)、国道249号輪島バイパス、金沢外環状道路海側幹線(金沢市大河端〜福久町間)、南加賀道路、国道8号((新)松任拡幅、(新)熊坂牛ノ谷トンネル)など
▽無電柱化を核とした街なみ景観形成 3億9277万円―河井町横地線(輪島市河井町〜杉平町地区・(新)工事着手)など
▽(新)木場潟カヌー競技場の整備 6200万円
▽医療施設の整備(6カ所) 1億6287万9000円―医療機器、スプリンクラーなど
▽障害者支援施設の整備(6カ所) 1億9109万4000円
なお、9月補正予算案などの知事提出議案は6日に開会する県議会定例会に上程される。