玉野市は、「消防本部本署及び分署再編整備事業」の整備手法について、設計・施工一括発注方式(デザイン・ビルド方式)の実施を決め、その要求水準書案を公表した。市民らからの意見を盛り込み10月1日に公募を開始する。
玉野市消防本部本署と4カ所ある消防出張所の再編では、消防本部・防災センター(仮称)を深山公園付近に移転するのをはじめ、西分署(仮称)を玉原総合運動公園内に、東分署(仮称)を和楽園グラウンド跡地に建設し、出張所を2カ所に集約する。
要求水準書案で示している基本方針は、「大規模災害時の対応拠点」「地域の防災拠点」となる施設。また、ランニングコストやライフサイクルコストの低減にも考慮した施設とする。業務の範囲は▽建設予定地の既存施設解体▽深山公園付近上下水道既設管への接続の提案▽消防庁舎・防災センターと2分署の地盤など調査、基本・実施設計、建築・電気・設備工事、高機能消防指令センター移設更新、消防救急デジタル無線設備移設▽外構工事▽工事監理▽建設後の運用保守業務の提案−など。
スケジュール案は、10月下旬に参加申込の締め切り、11月中旬に企画提案書の締め切り、11月下旬にプレゼンテーションを実施し、優先交渉権者を決定する。財源には緊急防災減災事業債と公共施設等適正管理推進事業債を活用する。竣工は2021年3月。
「提供:建通新聞社」