トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2019/09/04

【大阪】大阪府・市 IRで環境アセス実施へ

 大阪府は、統合型リゾート(IR)の早期開業に向け、開業予定地である夢洲を対象に環境影響評価(アセスメント)を2020年から実施する方針だ。2号補正予算案に関連事業費を盛り込んだ。
 環境アセスは、通常は事業者が実施するのが一般的。今回もIR事業者決定後に事業者が行う予定だったが、25年の大阪・関西万博前の開業を目指すため、大阪府・市が前倒しで実施することにした。環境アセス実施後、事業者に費用の支払いを求める見通しだ。
 今回の補正案では、環境アセスメントに係る現況調査業務費として、限度額5456万円(事業期間は20年度まで)の債務負担行為を設定した。
 大阪府・市は4月、政府が今年秋に予定する基本方針の公表に先立ち、IR事業者を対象とした事業コンセプトの公募を独自に開始。7者から参加登録の届け出があり、今後、10月ごろまで順次提案者との対話を行う予定だ。ただ、この段階では応募者の評価や順位付けなどは行わず、今秋をめどに正式に事業者を公募する予定だ。
 府市では、20年春にも事業予定者を決定する方針。事業予定者は、府市と共同でIRの整備計画を作成し、国に申請する。許可が下りれば22年4月ごろに事業者に土地を引き渡し、整備工事が始まる見通しだ。
 大阪IRの施設整備などについては、▽展示施設(面積10万平方b以上)と国際会議場(最大会議室収容人数6000人以上・1万2000人以上の会議に対応)の機能を備えた日本最大級の複合MICE施設▽3000室以上の客室数を持つ宿泊施設▽斬新なデザインの建築物など新たなランドマーク―などを想定している。
 事業の想定規模では、敷地面積は約60fで、投資規模は9300億円。年間来場者数は1500万人を見込む。

提供:建通新聞社