関東地方整備局、県、千葉市、市川市、船橋市、習志野市、市原市、浦安市、東日本高速道路滑ヨ東支社をメンバーとする第1回千葉県湾岸地区道路検討会幹事会が3日、千葉国道事務所202会議室で開かれた。幹事長を務める坂井康一・同事務所長は、上部組織にあたる検討会の第1回(3月28日)で県湾岸地域における『規格の高い新たな道路ネットワークの計画』について三番瀬再生計画との整合性の確保を前提に検討を進めるなどとされたことを踏まえ、「本幹事会で検討する道路の基本的な考え方は、第二東京湾岸道路の計画を踏襲するものではない」と強調した。
議事では幹事会の設立が承認され、県湾岸地域の交通課題、周辺環境に配慮すべき検討上の課題、県湾岸地域の潜在力と課題について共有した。
出席者からは、「引き続き、丁寧に検討を進めていくべき」との声が挙がった。
第3回目標に/ルートと構造
今後は第2回幹事会において、ルートの検討にあたって配慮すべき課題などを整理。早ければ第3回幹事会で、沿線市の意見を踏まえた規格の高い道路の考え方としてルート案や構造を提示するとともに、整備効果を把握。その後、基本方針を確認した上で、第2回検討会を行う方針となっている。それぞれの開催時期については、これから判断する。
坂井事務所長は第二東京湾岸道路について、「1994年12月に高規格道路の候補路線に指定された道路だが、当時の堂本暁子知事による三番瀬の埋め立て計画の白紙撤回に伴い、ルート、構造とも未定となっている」と説明。
加えて、「首都圏中央連絡自動車道、東京外かく環状道路千葉県区間の開通により、周辺の道路ネットワークが大きく変化したが、湾岸地域においては依然として慢性的な渋滞が発生し、今後も港湾機能の強化や物流施設の立地等の開発計画に伴う交通需要の増大が想定されている」との見解を示した。
幹事会での検討にあたっては「三番瀬再生計画との整合性を確保し、また千葉港港湾計画および周辺開発計画や環境に配慮するとともに、沿線市の意見を聴取し丁寧に検討を進めていきたい」と述べた。