地方独立行政法人市立秋田総合病院は3日、新病院建設工事を10月30日の開札で公告した。税抜き予定価格は133億7,000万円。5社による特定建設工事JVで、県外の大手業者、秋田市内の業者いずれもJVの代表者になることができる。代表者には過去15年以内における病院・診療所の施工実績も求めている。代表者以外の構成員は建築一式が2社、電気と管が各1社となる。落札すれば令和4年6月30日の予定工期で建設する。
新病院は医療棟(SRC13F27,540.75u、免震構造)、医療支援棟(SRC4F3,821.61u、耐震構造)で構成。機械設備では給排水衛生、空調、消火、ガス、医療ガスなど、電気設備では受変電、非常用発電、強電・弱電などを整備するほか、発注工事には昇降機設備工事や付帯工事、外構、付属棟なども盛り込む。
同病院の新病院建設室によると、今回の発注工事のポイントは「質の高い施設整備」「建設コストの低減」「地元経済への貢献」の3点。総合評価落札方式の施工計画型を採用し、実績等のほか、来院者への安全対策、周辺環境への配慮、地元への経済貢献なども評価する。
代表者要件のうち、秋田市内に本社がある場合は秋田市建築一式A級、総合点数1,000点以上、秋田市外に本社がある場合は秋田市建築一式A級、総合点数1,800点以上が必要。医療法第1条5に規定する病院・診療所の新築、改築、増築の元請施工実績(過去15年以内)も求める。
代表者以外の構成員は、「秋田市の建築一式A、または電気A、または管A」のほか、電気と管については「従たる営業所が秋田市にある市外業者で、従たる営業所の社員が合計50名以上」でも参加できる。
現在の市立秋田総合病院(秋田市川元松丘町4の30)は昭和59年に竣工。すでに建設後30年以上を経過しており、耐用年数(税法上の減価償却年数39年)からみても建て替えの時期にきているため、現在地で建て替える。事業では現在、立体駐車場の建設工事(施工:中田・中山・粟野建設工事JV)を進めている。設計は久米・村田設計JVがまとめた。
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秋田建設工業新聞社