徳島県は8月28日、徳島市内で「県PPP/PFIプラットフォーム」の本年度第1回セミナーを開催した=写真。40人余りが参加し、あらためてPFI等のノウハウの取得や企画提案書の作成など実践面での競争力強化について学んだ他、意見交換なども行われ、異業種間のネットワーク形成、官民連携などを図った。
当日は、県経営戦略部管財課施設最適化室の職員が「県PPP/PFIプラットフォーム」について趣旨や概要を説明。県内事例として、県営住宅新浜町団地建替PFI事業について触れ、現在、住棟3棟を1棟に集約化し、空き地(余剰地)に福祉施設を整備する方向で検討が進められ、本年度中に実施方針・要求水準書(案)を公表する予定でいることが紹介された。
続いて内閣府PPP/PFI専門家の加納白一氏(中日本建設コンサルタント)が「事業提案書の作成技術向上のポイントについて」、東洋大学の藤木秀明客員教授が「PFI事業におけるファイナンスについて」それぞれ講演を行った。
加納氏の講演では、事業者提案について、どう審査・評価が行われているかを発注者(行政側)の視点で紹介。「見栄えの良い企画提案よりも発注者の目的や意図をしっかりと把握し、より具体的に提案に盛り込むことが重要。精神論は必要ない」などとし、参加者は熱心に聴講していた。
提供:建通新聞社