貝塚市は9月2日、PFI手法により計画する新庁舎整備事業の事業者について、三菱UFJリースグループを優先交渉権者に決定したと発表した。提案価格は78億7889万2581円(上限価格78億7893万円)。今後は基本協定や仮契約手続きを進め、12月市議会の議決を経て、2020年1月から設計・建設工事が進む見込み。22年4月の完成を目指す。
同グループは、三菱UFJリースを代表企業に、奥村組関西支店、大建設計大阪事務所、ザイマックス関西で構成。PFI事業として、新庁舎と民間収益施設を整備、維持管理や運営などを一体的に行う。業務期間は事業契約締結日から47年3月末まで。
新庁舎の規模は延べ床面積1万2700平方b程度(10%以内増減可)とし、市役所本館をはじめ関連施設や市民福祉センターを合築する。完成後に現庁舎など既存施設を解体する計画。解体対象施設は市役所本庁舎・分室(都市整備部分室)、教育庁舎、市民福祉センター(老人福祉センター講座室を含む)、職員会館。また、新庁舎整備に合わせて市役所別館・第2別館、職員会館倉庫を改修する。
事業用地は畠中1ノ17ノ1他の約4万9500平方b。このうち、新庁舎整備用地として約1万6100平方b、民間収益施設整備用地として約1300平方bを充てる。
現在の市役所本館は、1965年の建設で老朽化が進んでおり、防災拠点施設として耐震強度などが懸念されている。また、市役所周辺の他の行政施設も同様に老朽化が進んでいることから、新庁舎を整備して集約する方針を打ち出した。利便性の向上とともに、防災拠点機能を備えた新たな庁舎を目指す。
今後の主なスケジュールは、優先交渉権者決定とともに基本協定締結、11月に仮契約を締結する。12月議会の議決を経て事業契約を締結し、20年1月から設計・建設工事を進める。22年4月に新庁舎の整備を完了、引き渡し・所有権移転を経て、5月の供用開始を目指す。6月から現庁舎などの解体撤去、駐車場などの外構整備を行い、23年3月に完了する見通し。
提供:建通新聞社