岡山市は8月28日、山南学区に義務教育学校を設立すると発表した。同学区には山南中と太伯、大宮、幸島、朝日の4小学校があるが、児童・生徒数が著しく減少していることから全校を統合し、小中一貫教育を実施する学校を東区北幸田509ノ1の山南中学校敷地内に設置する。
ハード整備としては、格技場と技術室など一部の施設を解体して、グラウンドと現中学校校舎の間のスペースに小学校用の校舎を増築する予定。増築棟の規模は鉄骨造4階建て延べ約5400平方b。また、生徒数が減少し、空き教室がある中学校の既存校舎の再編も検討しており、大規模改修を実施する考えだ。
9月補正予算案に事業費(地質調査と建築設計委託費)6960万円を計上しており、予算議決後に入札を執行する。実施設計完了後、準備が整い次第2020年度に工事を発注する。20〜21年度で整備を進め、22年4月の開校を目指す。
統合後の4小学校の跡地活用策について未定のため、今後の検討課題となる。
義務教育学校とは、1〜9年生までの小中一貫教育を実施する学校で、校長以下、一つの教職員組織を置いて、9年間の系統性を確保した教育課程を編成・実施する。学校教育法の改正により、16年に新設された学校教育制度で、18年度末現在全国に73校ある。
「提供:建通新聞社」