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建通新聞社(東京)
2019/09/02

【東京】都 広尾病院整備計画案まとめ

 東京都病院経営本部は「広尾病院整備基本計画」の案をまとめた。病院の建物規模を地下1階地上9階建て延べ約4万2000平方bと想定する他、一体的に再整備する広尾看護専門学校は6階建て延べ約7500平方b、職員宿舎は4階建て延べ約1900平方bの規模とする。PFI方式の採用を視野に現段階で想定するスケジュールでは、2024年度までに調査や設計などを終わらせ、25年度に第1期解体工事として看護学校と病院別館の取り壊しに着手。続いて第1期建設工事として新病院西側の整備を開始する。30年度までに新病院の建設を完了させ、31〜34年度に看護専門学校と職員宿舎の整備を行う。これら施設整備に関する事業費を総額約377億円と見積もっている。
 広尾病院と広尾看護専門学校(いずれも渋谷区恵比寿2ノ34ノ10)は、ともに現在の敷地内で建て替えることとし、病院の病床規模を約400、看護専門学校の定員を約240人に設定。病院には免震構造を採用して屋上にヘリポートを設置。看護専門学校と職員宿舎は耐震構造で整備する。
 基幹災害拠点病院として災害時にも切れ目なく医療を提供できるよう、必要なエネルギーの供給体制を整備するとともに、設備の安全性・信頼性を確保する。浸水被害に備えて地上階に電気・空調・給排水などの基幹設備を配置し、エネルギー効率に優れた設備を導入する。
 現在の敷地内で日常の診療を継続しながら段階的に建て替える考えで@仮設施設(外来、医局、保育室、災害研修施設、患者家族宿泊施設など)の設置A看護学校の解体B熱源・機械棟の新築C病院別館、さくら寮とレドマス(災害研修施設・職員寮)の一部の解体D新病院西側の新築E病院本館西側の解体F新病院東側の新築G病院本館東側の解体Hレドマスの解体I看護学校の新築J新病院の外構整備K職員宿舎の新築―の順番で工事を進める。
 整備手法については、従来方式(都による設計施工分離発注)よりもPFI方式が適しているとみており、今後、適用、する業務の範囲や費用対効果の算定などより詳細な検討を加えて確定する。
 現段階で想定するPFIによるスケジュールでは、各種調査や設計を24年度までに完了させ、25〜27年度に第1期解体(看護学校、病院別館など)と第1基建設(新病院西側、仮設設置など)を実施。28年度にも新病院第1期(手術室など)をオープンする。続く28〜30年度に第2期解体(病院本館西側)と第2期建設(新病院東側)を行って、31年度に新病院全体をオープンする。その後、31〜34年度に看護専門学校と職員宿舎、外構などを整備し、事業全体を完了させる。

提供:建通新聞社