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日刊建設タイムズ社
2019/09/02

【千葉】学校外壁改修等に債務43億円/県の9月補正予算案/一般会計89億円を増額/水産総研センター再編で調査

 県は8月30日、9月補正予算案の概要を発表した。一般会計は89億400万円を増額し、現計予算と合わせた総額を1兆7699億3700万円とする。主要事業として、県立学校長寿命化対策事業に債務負担行為43億2000万円を設定し、大規模改修5校7棟と外壁等改修16校24棟を実施するほか、柏特別支援学校高等部の校舎棟を来年度に着工するため、特別支援学校整備事業として19億7800万円の債務負担行為を設定。また、水産総合研究センター再編整備事業、新県立図書館等複合施設整備事業の調査費などを措置した。
 一般会計の普通建設事業費は13億4900万円を増額し、既定と合わせた総額を1577億7700万円とする。
 主要事業のうち県立学校長寿命化対策事業は、校舎の大規模改修について、2020年度の夏休み期間中に工事を集中的に実施できるよう、債務負担行為を設定。23年度以降に大規模改修を予定している学校についても、それまでの間の保全のための必要な外壁改修工事に必要な債務負担行為を設定した。事業費は大規模改修8億9370万円、外壁等改修34億2630万円。
 柏特別支援学校高等部は、特別支援学校の過密解消のために校舎棟を新設する。整備場所は流山高等学園第2キャンパス内(流山市名都借)、校舎の規模はRC造3階建て延べ約5000u。受け入れ規模は120人。設計は鈴木建築設計事務所が担当。
 また水産総合研究センター再編整備事業は、22年度までの事業着手に向けて、プラントの施設規模や概算事業費等の調査を実施する。事業費として、新技術導入のための実証試験費に240万円を計上したほか、種苗生産プラントの基礎調査費に債務負担行為5000万円を設定した。
 県立図書館と文書館の複合施設を整備する「新県立図書館等複合施設整備事業」には、埋蔵文化財調査費2410万円、現況測量調査費230万円、樹木調査費510万円の総額3150万円を計上した。
 図書館の建設場所は県立青葉の森公園内で、施設規模は地下1階地上2階建て延べ約1万7000u。収蔵数は270万冊(開架15万冊、閉架205万冊、文書館50万冊)を予定している。
 また、くらしの安全・安心の確立に向けて、交通安全施設整備事業2億9400万円、街路整備事業9億6277万1000円、道路調査事業2億2500万円を計上。
 交通安全施設整備事業は、滋賀県大津市での事故を受けて、小学生以下が多く利用する交差点を直営で調査。その結果により、交差点に車止めポールやガードレールを設置するとともに、横断歩道の補修などの安全対策を行う。事業費は車止めポールの設置等2億1100万円、横断歩道の補修5500万円、信号機改良2800万円。
 街路整備事業は、東武野田線連続立体交差事業(野田市)の早期事業完了を目指して事業費を増額。道路調査事業では、老朽化した道路付属物の緊急点検を実施。事業費は道路照明灯1億500万円と道路標識1億2000万円。照明灯は設置後20年以上を経過した約3500基、道路標識は同じく約1500基を対象に実施する。
 このほか、旧青少年女性会館へ移転する中央児童相談所について、移転後も現庁舎を暫定的に一時保護所として使用するための修繕費1000万円を計上。
 また、九十九里沿岸の河川で進めている堤防の嵩上げなどの津波対策について、事業期間を19年度から20年度まで延伸することに伴い、本年度事業費を減額し、新たに債務負担行為を設定。総事業費を約207億円から約216億円に増額する。k_times_comをフォローしましょう
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