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鹿児島建設新聞
2019/08/29

【鹿児島】志布志市津波防災計画/志布志港2地区に避難施設

 志布志市は、津波に強いまちづくりを目指す「津波防災地域づくり推進計画」を作成した。ハード対策として、志布志港内の若浜と新若浜地区で避難施設を盛り込んだほか、押切西では住民の意見を踏まえながら同整備の必要性を検討する。下半期にも基本計画を発注し、2020年度以降に整備に取り掛かる方針だ。
 同計画は、南海トラフ地震で予想される津波被害の防止・軽減を図るため、ハード・ソフトの施策を組み合わせた強靭なまちづくりを進めるために作成。計画区域は市全域としており、区域内では津波防護施設整備の特例措置等を利用することが可能となる。
 同市の津波の到達時間は最短35分で、志布志港周辺や押切西地区、志布志地区の一部が避難困難地域となっている。このうち志布志地区は、高台までの距離が500m以上となる地域があるが、緊急退避ビルへの避難が可能で、残る地区での避難施設が必要とされる。
 ほぼ全域が浸水する恐れがある志布志港は、地区内就業者やフェリー客のピーク時滞留人数を踏まえ、若浜地区に900人を収容する避難高台を21年度までに整備。また、新若浜地区には120人を収める避難施設を22年度までの間に予定している。全体事業費は、それぞれ1億5000万円と5000万円を想定。

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