県内の野球関係団体で構成される新潟県野球協議会の高橋勇四郎理事長らが28日、新潟市役所を訪れ、中原八一市長に鳥屋野潟南部でのドーム球場建設に対する協力を要望した。
この日は高橋理事長に新潟県ベースボールサポートクラブの佐藤孟理事長らが同行。プロ野球に加え、コンサートなどにも活用できる多目的ドーム「NIIGATA GLOBAL DOME計画」を提言し、アルビレックスBCのNPB昇格や既存プロ野球球団の招致により実現を図りたいと語った。
計画によると、建設候補地はハードオフエコスタジアム、デンカビッグスワンスタジアムに隣接する鳥屋野潟南部の清五郎潟地区。約37ヘクタールをドームを中心とした商業エリアとして一体的に開発する。コンセプトは「新潟に世界一を!」。ワールドクラスの規模と最新設備を備え、スポーツだけではなく、エンターテイメントや商業利用を見据えた世界一のドーム球場として、新潟の新たな象徴に位置付ける。周辺には宿泊施設や商業施設、飲食街などを配置し、一帯をスポーツ・エンターテイメントの街とする。
整備運営はPFIによる公民連携を想定。新潟市と事業契約を結んだSPC(特別目的会社)が設計から建設、運営を行うとしている。事業費は約400億円。今後、20年から21年にかけて県、市、亀田郷土地改良区とともにプロジェクト実行委員会を立ち上げ、具体化に向けた協議を進める予定。22年にはデベロッパーとスポンサーを決定し、工事に着手。25年度のオープンを目指すとしている。協議会によると民間事業者からの具体的なアプローチもあるという。