名古屋市住宅都市局は、新駅設置構想がある中村区名駅4丁目地区のまちづくりに向けた手法検討業務をUR都市機構中部支社に委託した。本年度は、まちづくりの方向性を検討していくとともに、新駅設置構想が実現した場合の効果や民間活力を導入した場合の事業手法について取りまとめを行う考えだ。事業手法の検討に当たっては、民間事業者のヒアリング実施なども視野に入れて検討する見通し。
名駅4丁目地区は、市場機能の集積といった地域資源があるものの、建物の老朽化といった課題を抱え、名駅近くに位置するポテンシャルを生かし切れていない。新駅設置構想は、地下鉄東山線名古屋駅〜伏見駅間で、江川線西柳交差点西側が想定されている。
本年度の検討は、まちづくりの方向性と新駅設置構想の実現性の検討を行う。まちづくりの方向性では、市場機能といった地域資源を生かしたまちづくりの検討を引き続き実施する。新駅設置構想では、新駅ができることによる交通や経済に与える効果や影響を把握する他、導入していくべき都市機能、民間活力を導入した場合の事業手法のバリエーションを整理する。ヒアリングの対象者は今後決める考えで、事業の考え方などを聞く見込みだ。
新駅設置構想では、2018年度の調査で▽相対式2面▽ホーム延長約100b▽改札は上り・下り方面のホーム外側に各1カ所▽地下2階に上り・下りの連絡通路を配置―といった条件で設置が可能かどうか検討。ホームは設置可能とみている。
提供:建通新聞社