福知山市は、かねてから建替えを検討していたつつじが丘団地と向野団地について、つつじが丘団地に集約し建替える方針を決めた。事業手法はPFIを導入し、BT(BuildTransfer)方式を採用する考え。
同市の公営住宅等長寿命化計画に基づき、耐用年数を超過した市営住宅団地を建替える。
つつじが丘団地は、敷地2・25fに昭和41〜44年度にかけて建設された市営73戸(簡平8戸、簡二65戸)と府営87戸の府市混在団地。
向野団地は、敷地1・65fに昭和36〜38年度にかけて建設された市営76戸(簡平60戸、簡二12戸、中耐4戸)の団地。
府市混在団地の建替えでは、京都府が中村団地(福知山市中)について府営事業として一体的に建替えを実施中(令和2年度に事業完了予定)。つつじが丘団地と向野団地は、福知山市が市営事業として一体的に建替える計画。
つつじが丘団地に集約し、約150戸規模での建替えを想定している。つつじが丘団地周辺には高齢福祉や児童福祉の福祉施設が充実していることから、建替え事業では福祉施設は併設しない考え。
周辺自治会とも建替えについて合意を得られたことから、建替え事業に早期着手する。9月補正予算案につつじが丘・向野団地建替事業として650万円を新規計上した。集約先となるつつじが丘団地の境界確定のため、公共嘱託登記業務を実施する。
これまでに福知山市市営住宅つつじが丘団地ほか建替事業基本計画及び民活導入可能性調査を市浦ハウジング&プランニング大阪事務所(大阪市北区)で実施するなど民活導入に向け調査を進めてきた。
PFIの検討結果では、約150戸の市営住宅建替えについて、建築物のみの比較で、市が直接市営住宅を建設する場合と比べ、約8・3%、事業費で約3億円程度のコスト削減が見込めると試算していた。
令和2年度にも事業化し、PFIアドバイザリー業務を委託し進める。事業期間は概ね7年程度を見込む。