トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2019/08/29

【滋賀】竜王町 まちの中心核整備構想

 竜王町は、「明るく元気で活力あふれる強いまち竜王町」、「次世代に誇れる竜王町」の実現に向け、「活力」と「安心」をキーワードに、生活の拠点となる中心核を整備するとともに、既存の集落・団地を維持しつつ、まちの中心核とのネットワークを構築するまちづくりを進めている。
 昨年度、概ね10年後のまちの姿を描いた「竜王町コンパクトシティ化構想」рニ概ね30年後の理想的なまちの姿を描いた「竜王町グランドデザイン構想」р作成。
 今年度、7月25日から8月5日にかけて、町内でその内容を説明、各構想の内容を充実させるとともに、「みんなで進めるまちづくり」をめざし、意見交換会を開催した。町民及び関係者総勢約200名が参加。▽中心核の発展とともに各集落機能の維持と交通手段の確保、▽日野川の改修や国道8号をはじめとした道路網の整備など安心・安全なインフラの整備、▽より良い教育の充実―など、多くの意見を聞いた。
 現在、意見を集約、9月末を目途に構想を完成させ、その後には「中心核の整備に係る基本計画策定」に取り組む考えで、今年度当初予算には、コンパクトシティ化推進事業費として730万円を計上している。
 「10年後のコンパクトシティ化構想と30年後のまちのグランドデザイン構想」の実現は、将来にわたって地域の活力を維持し生活機能を確保するため、西田秀治町長が町政の最重要課題と位置付ける。その中で、「町の顔となる明確な中心核を創ること」は、鉄道の無い竜王町にとって大きなポイントとなる。
 これまでにまとまった『10年後の中心核の空間構造イメージ』は、既存の役場・公民館・図書館等が立地し、商業施設(フレンドタウン)の誘致に成功した役場庁舎周辺エリア(タウンセンター)を拡大。
 リーディングプロジェクトと位置付ける第1期で、老朽化による建替を機に、竜王小学校・竜王幼稚園・給食センターなどの文教施設を移転・集約するとともに、防災機能を付加した公園などを配置する『交流・文教ゾーン』を整備。
 第2期で、竜王小学校跡地・竜王幼稚園跡地を『居住ゾーン(スマートタウン)』に整備するほか、暮らしに便利でくつろぎや世代を超えて集い・利用できる場所へ、飲食店やカフェ、特産物販売、ホームセンター、塾などの誘致を図る『複合ゾーン』を整備、既存の『医療ゾーン』も更に民間医療機関を誘致し拡充する。
 中心核を、「竜王町の『顔』となり、行きたくなる、一日中いたくなる魅力的な場所にする」とともに「小学校を含め、一帯を広域的防災拠点にする」としている。
 構想の策定支援業務は、サンワコン(本社/福井市)が担当している。

提供:滋賀産業新聞