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　新潟県農地部農地建設課は１９年度、大江下流部地区（見附市）ため池等整備事業（土地改良施設豪雨対策）に新規着手する。事業費９億９８００万円を投じ、放水路工および排水路工を推進していく。
　計画によると、豪雨により溢水が発生している農業用施設の整備工事を実施することにより、農地・農業用施設のほか、人家等への被害を最小化にするための対策を行う。大江用水路は農地等の降雨排水が流入する用排兼用水路で、計画排水量は水路築造当時と比べ約３倍と大幅増。近年は概ね３年確率降雨で水路沿いの農地や、公共施設、宅地に湛水が生じ、地域住民の生命および財産等に被害が発生することが懸念され、早急な整備が求められているという。
　工事概要は排水路工５８５メートル（事業費２億２４７１万円）、余水吐・放水路工１１００メートル（同３億９７７６万円）、排水樋門工一式（同２億１０３２万円）、仮設工（同７７２１万円）のほか、用地買収補償一式（同１２００万円）、測量試験一式（同６６００万円）となっている。２４年度の事業完了を目指す。
　現施設は、排水路（大型フリュームＢ２・６メートル×Ｈ０・９メートルからＢ３・０メートル×Ｈ１・５メートル）、放水工１カ所、放水路（大型フリュームＢ２・５メートル×Ｈ１・４メートル）、排水樋門１カ所（Ｂ１・６メートル×Ｈ１・６メートル×Ｌ７６・５３メートル）。場所は見附市明晶地内。