滋賀県文化スポーツ部文化芸術振興課は、希望が丘文化公園スポーツゾーンの陸上競技場、球技場の施設改修工事を計画している。今年度に設計を行い、来年度から2ヵ年かけて施工するもの。担当設計事務所は9月11日に簡易型一般競争入札(総合評価方式〔業務特別簡易型I型〕)で決定、来年3月末に業務をまとめ、来年度の着工を目指す。
県立希望が丘文化公園(野洲市北桜)は、豊かな自然に恵まれた東西約4q、南北約1q、面積416fに及ぶ総合文化公園。公園内は施設が持つ特色ごとに大きく、文化ゾーン、野外活動ゾーン、スポーツゾーンの3つに分けられている。同公園は開園後40年以上が経過し、社会情勢や利用者ニーズの変化に対応する必要がある事から、昨年に希望が丘文化公園の機能強化や関係機関の連携、施設の更新等を着実に実施していくため「希望が丘文化公園基本計画」(担当=NTTファシリティーズ・東京都港区)を策定した。その中から、陸上競技場、球技場も24年(令和6年)に行われる国民スポーツ大会のラグビー競技の会場候補にもなっているため、施設の改修を行うこととした。
対象施設は、陸上競技場の天然芝改修(インフィールド部、ティフトン芝9200平方b)・排水施設改修・散水施設改修・ラグビーゴール改修・フェンス改修(延長190b)・トラック改修(不陸改修)・第4種公認備品選定等。球技場は、人工芝改修(ロングパイル人工芝1万3442平方b)・人工芝化に伴う球技施設(ラグビーゴール、サッカーゴール等改修)・人工芝化に伴う排水施設・人工芝化に伴う散水施設・フェンス設置(延長350b)等。なお、陸上競技場、球技場には観客席数が少ないことから、新たに観客席を設けるとしており、その規模は500人〜1000人程度とし、一部に屋根の設置を行う。また、スポーツゾーンにはバリアフリー改修として動線舗装(ソフトボール場から陸上競技場まで)と園路改修(球技場前、自転車道から観客席まで)を実施する。
提供:滋賀産業新聞