2019年度の第1回香川県道路メンテナンス会議(会長・檜田幸伸国土交通省香川河川国道事務所長)=写真=によると、19年度から5カ年で8162道路橋の点検計画を行うことを決めた。本年度はこのうち22%に当たる1762道路橋を点検する。
香川県道路メンテナンス会議は、道路インフラの予防保全と老朽化対策の体制強化を図るために、四国地方整備局、香川県、県内17市町、高速道路会社で14年6月に設立。道路橋などの点検計画策定、地域一括発注や現地での点検講習の実施などに取り組んできた。
14〜18年度までの点検結果によると、四国全体では予防保全段階(構造物の機能に支障はないものの、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい)の「U判定」が最も多く、6割強。香川県は「U判定」が6割弱ある一方、早期措置段階(構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態)の「V判定」は、道路橋7・2%、トンネル30・9%、道路付属物10・1%あり、全体で7・5%だった。
一方、18年度の点検結果により「V判定」の橋梁は、四国全体で国が約7%、高速道路約1%、県約17%、市町村約10%であるのに対し、香川県内の「V判定」の橋梁は国が1橋で約1%、高速道路1橋で2%、県2橋で約22%、市町村が43橋で約5%。市町においては「W判定」の橋梁が1橋あった。同橋は市道入樋支線下入樋橋(三豊市)。橋長8・5b、1径間H型鋼橋。現在通行止めで措置。今後、横桁の修繕か架け替えを検討する。
点検2巡目となる、19年度から今後の5カ年点検計画では道路橋で管理施設8162橋のうち、19年度に1762橋(22%)、20年度1902橋(23%)、21年度1891橋(23%)、22年度1724橋(21%)、23年度に883橋(11%)の点検を行う計画。
管理者別内訳は次の通り。
▽国(管理施設476橋)―19年度70橋(点検実施割合15%)、20年度105橋(22%)、21年度93橋(20%)、22年度132橋(28%)、23年度76橋(16%)
▽高速道路会社(管理施設数357橋)―19年度56橋(16%)、20年度90橋(25%)、21年度70橋(20%)、22年度72橋(20%)、23年度69橋(19%)
▽県(管理施設数1601橋)―19年度185橋(12%)、20年度511橋(32%)、21年度509橋(32%)、22年度387橋(24%)、23年度9橋(1%)
▽市町(管理施設5728橋)―19年度1451橋(25%)、20年度1196橋(21%)、21年度1219橋(21%)、22年度1133橋(20%)、23年度729橋(13%)
提供:建通新聞社