近畿地方整備局福井河川国道事務所は25日、大野市で現在施工中の「大野油坂道路荒島第1トンネル下唯野地区工事」の現場でコンサートを開催、大野市民を中心に約200人が参加した。
この催しは、建設中のトンネル工事現場で、今しかできないイベントを行うことで、地域住民に整備効果等を理解してもらうとともに、地域の活性化にも貢献する目的で企画。共催の大野市、安藤ハザマ、福井県建設業協会の協力で実現した。
まず、嶋田博文事務所長が「トンネル工事現場でのコンサートは、福井県内では初めてで、全国的にも珍しい。たくさんの方にお集まりいただき感謝している。ぜひ心いくまで演奏を楽しんでほしい。今後も、地域のみなさんのご理解とご協力をいただきながら、中部縦貫自動車道の早期開通に向けて、一層尽力したい」とあいさつ。
続いて石山志保大野市長が「17年7月に永平寺大野道路が全通し、大野市民は開通効果を実感しているところ。ただ開通後だけでなく建設途中に、みなさんの期待や思いを感じる機会があればと考えていた。今回のコンサートは、本当に今しかできないもの。演奏者も観客もみなさん地元の方々なので、一緒になって楽しんでもらえれば」と呼びかけた。
コンサートでは最初に奥越太鼓保存会が、熱のこもった演奏を披露。大野高等学校吹奏楽部は、日ごろの練習の成果を存分に発揮し、観客からのアンコールにも応えていた。最後に大野市民吹奏楽団が北島三郎の「祭り」など耳なじみのある曲を披露し、大いに盛り上げた。
県建設業協会は「うちわ」でPR
また、会場では建設機械の展示や施工業者、福井県建設業協会によるブース出展も行われた。
福井県建設業協会(坂川進会長)は、この企画を一層盛り上げようと、現況写真を絵にした「うちわ」を作り、参加者にプレゼントした。