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滋賀産業新聞
2019/08/27

【滋賀】県企業庁 吉川浄水場の耐震工事

 滋賀県企業庁は、WTOの対象案件となる「吉川浄水場耐震対策工事」の一般競争入札の公告を来月中にも行う。入札は総合評価方式。順調にいけば12月末から来年1月中ごろに開札、施工業者を決め、今年度末から着工、工期37ヵ月をかけて完成させる方針だ。
 吉川浄水場(野洲市吉川)の耐震対策は、現在の施設が大規模地震時には敷地の液状化により機能不全に陥る危険があることから、総事業費(概算)で87億円(税抜)、今年度から4ヵ年で現在の敷地(野洲市吉川)隣接地に新たに3万立方b/日の処理施設(凝集沈澱+急速ろ過方式)を整備するもの。
 耐震対策で設けられる新たな構築物としては▽導水ポンプ施設(ポンプ井を含む)▽着水井▽急速撹拌池▽沈澱池(上向流式・傾斜管)▽再凝集混和池(ろ過池流入前)▽急速ろ過池(一般重力式)▽薬品注入施設▽塩素混和池▽浄水池(6000立方b程度)▽送水ポンプ施設▽場内配管▽場内整備(正門、進入路含む)▽中央監視操作施設。既設の改良工事としては▽薬品注入設備の増設及び更新(次亜塩注入ポンプ及び貯槽の更新、PAC注入ポンプ及び貯槽の更新等)▽既設導水ポンプ及び流入調節弁専用化の検討―。
 また液状化対策は杭基礎ではなく地盤改良工法を採用、さらに新施設と馬渕浄水場及び水口浄水場を繋ぐ連絡管を整備して相互に必要水量をやり取りしていく。
 耐震対策の詳細設計は日水コン(滋賀事務所・大津市)が担当。
 なお、新施設完成後は既存施設の同8万1100立方bのうち4万0550立方bは閉鎖。また馬渕浄水場・南津田導水ポンプ場、水口浄水場・水口導水ポンプ場の順に耐震対策が施される予定。

提供:滋賀産業新聞