東京都住宅政策本部は、都営狛江団地の建て替えに向けた基本計画案の作成作業をシィー・ディ・シィー(千代田区)で開始した。1700戸超の住宅で構成する狛江アパートを段階的に建て替えていく考え。事業化に先立ち土地利用や住宅施設、公共公益施設などの諸元、事業スケジュールなどを検討するとともに、都市計画変更素案を作成し、基本設計の委託に備える。
狛江アパート(狛江市和泉本町4ノ7、敷地面積は約7・9f)は、1966〜75年に段階的に建設した大規模な都営住宅。鉄筋コンクリート造5階建てを中心に50棟・1762戸の住宅を配置しており、集会所や児童公園なども整備している。最も新しい住棟でも完成から40年以上経過し、建物の老朽化や設備の陳腐化が進み、耐震化への対応も求められているため、段階的に建て替える。
これに先立ち、狛江市などとの協議を進めながら、これまでにまとめている計画案を見直し、土地利用や住宅施設、公共施設などの緒元、駐車・駐輪台数、住戸型別供給割合、事業スケジュールなどを整理して基本計画図をまとめる。
また、都市計画公園の位置▽団地区域の整備・開発・保全に関する方針▽地区整備計画など地区計画の素案―も検討し、都市計画の変更素案を作成する。2020年3月13日の納期でこれらを取りまとめる。
提供:建通新聞社