花角英世新潟県知事は22日、定例記者会見を開き、行財政改革に伴う県央基幹病院建設計画に触れ「年内に見直す方向」との考えを示し、近く検討に向けた初会合が開かれる。
第4回行財政改革の有識者会議がこのほど行われ、委員から「即刻見直すべきだ」との声が挙がっていた。花角知事は「適切な地域医療をどう守っていくか検討したい」と話し、計画見直しについては検討した結果、現行のまま変更しない場合もあるという。
財政改革では、花角知事は自身の給与2割削減のほか、副知事を含む幹部職員にも「申し訳ないが(削減の)協力をお願いした」と説明。一般職については「人事委員会を尊重するが何とか対応できないか検討していく」と述べるにとどめた。県民に対し「我慢してもらうことが出るだろう。今後、持続可能な財政運営ができるか自信が持てない状況」と理解を求めた。また、超過課税も有力な手段としながらも「採用するか決めた訳ではない」とした。
現在、行動計画案の最終調整を進めており、9月半ばには示される。県単補助や病院経営、投資事業、人件費などを見直す。