堺市、八尾市、松原市の3市が計画する大阪モノレールの堺方面への延伸計画について、堺市はルートや駅位置などの調査検討に着手する。調査対象区間は、大阪府が事業着手した門真市駅〜(仮称)瓜生堂駅間から南下し、南海本線堺駅に至る延長約22`。総事業費は約2000億円を見込む。
想定ルートでは、瓜生堂駅から大阪中央環状線上を南下し、美原北インターチェンジを西進、三国ケ丘駅を通って南海本線堺駅に結着する。新設駅数などは未定だが、既設鉄道路線との結節部分は7カ所になる見込み。
市では今後、開催が見込まれる近畿地方交通審議会で、路線の位置付けなど、計画上の位置付けが明確となるよう、府など関係機関と連携しながら詳細を詰めていく考えだ。
今回の調査検討支援業務は、公募型プロポーザルで公示済み。参加申請を9月3日、企画提案書を同月18日まで受け付けている。プレゼンテーション審査を9月30日に実施し、10月2日に審査結果を通知する予定だ。
市では18年度、同事業では初弾となる調査検討支援業務を中央復建コンサルタンツ(大阪市東淀川区)に委託。路線の意義・必要性や整備効果の検討などを実施した。今回の業務では、これらの検討結果を踏まえ、▽ルート・駅の検討支援▽コントロールポイントの整備▽概算建設費の算出―など、さらに詳細な検討を進めていく。契約期間は20年3月31日まで。提案上限金額は958万1000円(税込)。
提供:建通新聞社