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建通新聞社(神奈川)
2019/08/20

【神奈川】横浜市 新山下荷捌施設、松田平田で検討

 横浜市港湾局は中区の新山下地区に整備する高度化荷さばき施設の検討業務を松田平田設計(横浜事務所、横浜市神奈川区)に委託した。最大で3階建て延べ床面積4万平方b程度の規模を想定しつつ、現地の地域地区などを踏まえて建設計画を固める基本設計レベルの作業だ。12月末を期限に成果を得て、2019年度内に実施設計レベルの作業をスタート。順調なら20年第3回市会定例会付議案件として建築工事を発注し、21年度内に完成させる。
 山下ふ頭再開発や本牧ふ頭再編に伴い撤去する公共上屋(山下ふ頭5〜10号上屋・総延べ床面積約4万平方b、本牧ふ頭B―1〜9号上屋・総延べ床面積約3万3000平方b)の移転先を確保するため、新山下地区の中で水際ゾーンと位置付けられている中区新山下3ノ8ノ1他の埋め立て地約4fに整備する。現地は準工業地域(建ぺい率60%、容積率200%)、第5種高度地区(20b以下)に指定されている。
 最大で3階建て延べ床面積4万平方b程度の施設とし、1〜2階に倉庫(低床式、高床式)、3階に事務所を配置することを想定している。
 今回の検討では、移転先を確保しなければならない公共上屋の規模や新山下地区の地域地区、ヤードをはじめとする付帯施設の配置といった要素を踏まえ、高度化荷さばき施設の構造・規模、概略工程、概算工事費を練っていく。松田平田設計は10社指名の入札(7月9日)に4番札の3100万円で応札して業務の落札者となった。
 山下ふ頭の公共上屋は21年度末の営業期限を経て撤去する考え。また、本牧ふ頭の公共上屋も国が24〜27年度に予定するBC突堤荷さばき地の整備に併せて撤去が必要だ。
 ただ、新山下地区の高度化荷さばき施設だけではこれら公共上屋の機能を全て受け入れられないため、別地への新たな施設整備などを検討していく。

提供:建通新聞社