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滋賀産業新聞
2019/08/22

【滋賀】長浜市 旧長浜北高校跡地の有効活用

 長浜市は、三日月県知事に提出した「令和2年度県予算編成に係わる要望書」に、県教育委員会事務局の教育総務課に対して旧県立長浜北高校跡地の有効活用を要望、県主導による地域にとって有効な跡地利用方針の早期提示を求めた。
 旧県立長浜北高跡地については、昨年度に旧校舎や体育館などの解体が行なわれ、敷地全面の更地化工事が完了しているにもかかわらず、跡地の利活用や売却も含めた具体的な活用方針やスケジュール等が明確に示されていないと指摘。
 その上で県北部地域の活性化や住民福祉の向上等に資する活用方針、および地域の意見を尊重し地域特性や地域事業等を十分に勘案した活用方針の早期提示を要望。活用方針の検討過程における市や地域へのきめ細やかな情報提供と、所有者である県の適正かつ安全な敷地管理を求めた。
 旧県立長浜北高校については、県立高校再編計画に沿って県立長浜高校(普通科)と県立長浜北高校(普通科)を統合し、県立(新校)長浜北高校を設立。元県立長浜北高校の敷地(長浜市平方町270)に、県立(新校)長浜北高校を全面移転。旧校舎跡地(長浜市山階352)では、平成30年度において校舎や体育館などの建物解体が行なわれ、現時点では敷地全面が更地となっている状態。
 旧校舎跡地は、全体の敷地面積が約4・5fとなり、都市計画区域の市街化調整区域内に位置。前面道路としては、敷地南側を市道保多北高小堀線が東西に走り、北陸自動車道の長浜ICにも近い。平成26年度に権限整理され、敷地内の法定外公共物の譲渡が完了し、すべて滋賀県名義の土地(地目・学校用地)。
 長浜市では、旧校舎跡地の利活用について「滋賀県立高等学校再編基本計画および実施計画」を受け、県知事および県教育委員会教育長に対して「地域特性や地域事情等を十分に勘案される中で、地域とともに検討されることを求める」旨の要望を行ってきた。また、早期に有効活用の方針の検討を進めると同時に、地域の声をしっかり取り入れながら県の責務として県北部地域の活性化や住民福祉の向上、ひいては県土の均衡ある発展につながる活用策を示すよう要請してきたが「いまだ明確な提示はない」としている。

提供:滋賀産業新聞