鉄道建設・運輸施設整備支援機構大阪支社は、北陸新幹線の敦賀駅(福井市)〜新大阪駅(大阪市)間のうち、地下駅として設ける新大阪駅と京都駅の検討調査(設計施工法における概略検討)に入った。業務は新大阪駅をジェイアール西日本コンサルタンツ(大阪市淀川区)、京都駅をパシフィックコンサルタンツ大阪本社(大阪市北区)に委託して進める。
主な業務内容は、地下駅の構造検討として限界状態設計法による常時設計、耐震設計の実施や非開削工法の検討など、地下駅停車場計画として駅設備検討、構造物概要図作成など。履行期間は2020年3月上旬。
各駅の特定テーマに対して委託先の両者が出した技術提案として、京都駅では「既存交通施設への影響を抑えた施工計画や地下埋設物への対応に関する内容」、新大阪駅については「地域特性や既存交通機関への乗り継ぎ・乗り換えに留意した設備配置・施工計画に関する内容」がそれぞれ評価された。
両駅とも今回の業務で詳細を検討する。駅位置についても工期や経済性だけでなく、既存の駅との乗り換え利便性や旅客動線も考慮して決定していくこととしている。
本年度はこの他、同区間トンネル部の概略検討、また現地作業として地質調査を予定している。福井県小浜市(東小浜)付近、京都府京田辺市(松井山手)付近にも設ける新駅の概略検討に入る時期については明らかにしていない。
提供:建通新聞社