東京都財務局は、小平合同庁舎の改築に伴う基本計画の作成業務を委託するため希望制指名競争入札の手続きを開始した。「第二次主要施設10か年維持更新計画」に基づき、老朽化した既存庁舎を延べ床面積約4000平方bの規模に建て替える考え。法令上の制約や入居する施設の所管局の要望などを踏まえ、最適な建物の配置や構造・規模、工程計画などを検討する。8月23日まで希望申請を受け付け、9月11日に開札して委託先を決める。
小平合同庁舎(小平市花小金井1ノ6ノ20、敷地面積6077平方b)の既存施設の規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ4242平方b。1963年に完成した。産業労働局中央農業改良普及センター、都市整備局多摩建築指導事務所、主税局小平都税支所、水道局小平サービスステーション、教育庁西部学校経営支援センター支所が入居している。
築50年以上が経過しており、都が策定した第二次主要施設10か年維持更新計画では第2期(2019〜21年度)に建て替えに着手する施設に位置付けている。
建て替えに当たっては、都5局が所管する施設が入居する前提の下、施設の規模は現在とほぼ同程度の延べ床面積約4000平方bを想定。55台を収容する駐車場を確保する。
今回委託する業務の中で、法令上の制約を整理するとともに、所管局とのヒアリングなどを通じて施設ごとの必要面積や共用施設の規模などを検証し、新たな施設の配置や構造・規模などを検討。その際、多摩産材を含めた施設の木造化や木質化も併せて検討する。その上で工程計画をまとめ、解体工事を含めた概算工事費を算出する。
敷地の高度利用により余剰地の創出が見込まれることから、民間事業者への貸し付けによる有効活用や、周辺都有施設の移転建て替え用地としての活用可能性なども検討する。
20年2月28日の納期で成果を得て基本設計の委託に備える。
提供:建通新聞社