県建設工事等入札契約審議会は30日、談合情報が寄せられていた境漁港高度衛生管理型市場2号上屋新築工事1工区について、談合の事実は確認できなかったと判断した。これを受けて県は31日、大松建設・大協組・岩崎組JVの落札を決定した。
7月1日の開札後、特定業者(JV代表者)を指摘する事前に寄せられていた情報と落札候補者が一致したため、県は落札を保留。同10日の入契審に、県は入札参加業者から事情聴取した結果や積算内訳を分析した状況を中間報告していた。
30日の入契審では参加業者の見積もり先からも聞き取りした結果を加えて最終報告。「談合マニュアル」の各項目に該当するものは認められなかった。
入札には大松JVのほか1JVが参加。落札額は消費税別18億3580万円(落札率98・70%)だった。県は同者と仮契約を締結した後、9月県議会に工事請負承認を求めて着工する。また、同2号上屋新築工事2工区についても再発注に向けて準備を進める。
日刊建設工業新聞