四国地方整備局は「橋梁補修工事発注に際しての留意事項」に、鋼製橋梁の難易度の「事例集」を追加した。8月7日から四国地整企画部のホームページに掲載している。今後、PC橋の事例集も追加するなど、不調・不落対策につなげるなど、受発注者双方の参考となるよう、さらなる充実を図る。
追加・改定したのは鋼製橋梁版工種別難易度の「事例集」。対象部位や補修の種類の他、工種、部材区分や技術特性に加え、難易度区分とする理由、積算などと現場状況、施工事例などを掲載した。
四国地整は重要インフラの一つである橋梁の維持管理で効率的、かつ確実に実施することを目的に、日本橋梁建設協会、プレストレスト・コンクリート建設業協会、建設コンサルタンツ協会の協力を得て4月に留意事項(初版)を策定した。
補修内容ごとに▽Aランク―橋梁専門会社の施工が望ましい▽Bランク―橋梁専門会社の施工が望ましいが、地元の建設会社でお対応可能▽Cランク―地元建設会社などで十分対応可能などと、難易度を明確化し分類。橋梁補修工事の考え方、取り組み方や民間事業者のノウハウと技術力を活用するために必要な事項をまとめている。
留意事項によると、四国地整は2020年度までの橋梁補修工事において難易度の高い場合は専門工種である「鋼橋上部」と「PC」、難易度の低い場合は「維持修繕」での発注を基本に、塗り替え塗装や橋面塗装などは橋梁補修工事を「鋼橋上部」、「PC」で発注する場合は原則分離発注にする。
この他、補修計画、同計画に沿った工事範囲、工期設定、発注時期、発注区分、予定価格、配置技術者、公告から入札までの期間、不調対策としてのインセンティブ設定その他、留意すべき項目を定めている。
提供:建通新聞社