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建通新聞社(中部)
2019/08/20

【三重】鈴鹿市 大木中学校校舎増改築基本設計を藤川設計に委託

 鈴鹿市は、「大木中学校校舎増改築工事」の基本設計を藤川設計(津市)に委託した。履行期間は2020年3月10日。契約額は3521万円。敷地内で校舎の全面移転を行う事業で、19年度に基本設計、20年度に実施設計を行い、21年度から3カ年度で工事を行う計画。
 大木中の既設の校舎棟7棟のうち6棟は昭和30〜50年代に新耐震設計以前の基準で建設され、その後、耐震補強が施された。しかし、老朽化が著しいことから、今回、耐力度調査を実施した上で全面的に移転する計画を作成する。主な校舎を見ると、校舎棟Aが1962年建設と最も古く、鉄筋コンクリート造2階建て延べ1315平方b。校舎棟Sが1985年建設と最も新しく、鉄筋コンクリート造2階建て延べ854平方b。また、校舎棟L―1だけは構造が鉄骨造で平屋230平方b。1974年建設。全体では、7棟で延べ4930平方bとなる。
 計画では、現在の運動場の敷地内の南側に校舎棟を建設する。現在の屋内運動場からは南西側の位置に当たる。構造は鉄筋コンクリート造で4階建てを基本に棟の配置などを検討する。校舎棟の延べ面積は6700平方b程度とし、既設施設より面積は増加する計画。この他、付属棟として、グラウンドの最南端にある駐輪場、部室を移転し、新施設として鉄骨造平屋550平方bを建設する。これらの施設の基本設計と合わせて、既設棟の耐力度調査としてコア採取によるコンクリートの中性化試験などを行う。また、建設予定地のグラウンドで、4カ所のボーリング調査、土質試験を行う。
 既設施設のうち、屋内運動場(鉄筋コンクリート造平屋1023平方b。1992年建設)は、耐震補強済みで、現状のまま使用する。プール(1985年建設)は現在のところ、移転計画は未定としている。
 市が策定した「鈴鹿市総合計画2023」の各年度事業を取り上げる「実行計画書」では、工事を第T〜V期に分けて、第T期に、建設地にある駐輪場、部室を撤去し、校舎の建設工事に着手。第U期までに、新校舎の建設は終えて、第V期に既設校舎の解体、グラウンド整備、外構を終える計画。全体事業費は28億5000万円を見込んでいる。
 学校敷地は、運動場が1万0497平方b、建物敷地は9610平方b。市道を挟んだ北西側の運動場用地は1万0674平方b。
 所在地は、北堀江2ノ15ノ1。

提供:建通新聞社