東近江市水道部水道課は、蒲生地区にある長峰配水池の耐震補強工事を計画。係る設計業務を先月8日開札の一般競争入札で落札した日本水工設計且賀事務所(草津市)に委託、年度末を履行期間に業務を進めている。予算の確保ができれば、20年度に工事を行なう見通し。
長峰配水池(同市蒲生堂町)は、蒲生地区の南西部丘陵地に位置し宮川町、蒲生堂町に跨る大規模住宅団地「長峰団地」を給水区域とするもので、95年(平成7年)に建設、PC造、1550立方bの容量。16年度(平成28年度)に耐震診断(担当=オリジナル設計)を行ない、不適合であったため今年度、次年度以降の耐震補強工事実施に向けた設計業務を発注したもの。
なお、蒲生地区の上水道は、県企業庁の馬渕浄水場から県水を地区北東部(川合町)にある基幹配水池「畑田配水池」で受け、長峰団地を除く他の地区内全域に、一部標高が高い区域には加圧所を経由して配水している。長峰団地は標高が高く戸数が多いため、畑田配水池からの給水を団地北部(宮川町)の加圧所を経由して長峰配水池に送水し、団地内全戸に給水している。
市は、基幹配水池である畑田配水池の標高が低く、配水エリア内に加圧施設が点在していることから、安定供給を確保するため、市の水道事業施設整備計画(アセットマネジメント、計画期間18〜32年度)に「蒲生地区配水エリア再編事業」を盛り込んでいるが、事業費(概算)が15億円と多額の費用を要することから、他の事業との兼ね合いを含め着手時期を検討している。
提供:滋賀産業新聞