福井県設備設計事務所協会(松山憲雄会長)の毎年恒例「合同納涼例会」は9日盛大に開催され、正会員と賛助会員の計約90人が一堂に会して、親睦を深めあった。ザ・グランユアーズフクイで。
司会は事業委員長でもある藤原一功副会長が務め、新福井県民歌の合唱後、まず松山会長が挨拶。関係者が合同し、毎年の盛夏のこの時期に行う貴重な意味を示すとともに、人材不足など業界がかかえる課題の克服へ、とりわけ若い技術者にむけて業界本来の魅力をアピールする意義を強調した。
来賓挨拶は、県土木部建築住宅課営繕室の坂川慶介室長と、県建築士事務所協会の木下賀之会長が述べ、設備設計の益々高まる社会的な役割を力説した。来賓の加賀久宣県営繕室参事、県管工事設備工業協会の酒井修会長、県電業協会の伊藤仁一郎会長、北陸電力福井支店の奥真司営業部長も紹介。県建築設計監理協会の佐々木基之理事長による乾杯で宴に入った。
取り巻く環境は近年の建築士法の改正等で、建築設備士の明確化が進展した。連合会(JAFMEC)を通じた国などへの要望は今後もなお一層重要。設備設計事務所の適正な業務契約こそが依頼主の利益保護となり、健全な事務所運営の源泉とも指摘されている。
冒頭挨拶し「建築界全体がIoT社会へ改革を進め、設備設計においてもZEBや、BIMなど新しい技術対応が急務。避けては通れない時代に入ってきたと痛感する。この納涼会は、正会員と賛助会員との例会という位置づけ。忌憚のない活発な意見交換や情報交換で、有意義な時間を共有してほしい。ゆっくりご歓談を」と一層の親睦を促した。