名古屋市住宅都市局は、中川運河のプロムナード整備に向けた基本計画策定に着手する。2012年に策定した中川運河再生計画を実行していくのに際し、プロムナードの基本コンセプトやデザインを決めていくのが目的だ。実際の整備は、名古屋港管理組合が担当、詳細設計や工事は同組合が実施する。
プロムナードの整備は、堀止〜長良橋下流部までを基本計画で位置付ける。運河水域に張り出し護岸を整備し、護岸天端部にプロムナードを整備する考え。幅員は5b程度。
有識者による検討会を通じて、プロムナードの基本コンセプトやデザインを決める。デザイン要素は▽舗装▽手摺り▽照明▽植栽▽休憩施設▽橋詰▽目隠しフェンス▽案内サイン―などで、仕様(材質、色彩)や配置方針などを盛り込む。
プロムナードは、堀止周辺や露橋水処理センター周辺については別途事業の関連で先行して整備している。舗装はインターロッキングブロック、手摺りは鋼製で整備しており、舗装・手摺りに関しては先行整備箇所と同様の整備内容になる見込み。
中川運河再生計画では、再生方針として「人と人、人と運河をつなぐ」、「水・緑・生き物に親しめる水辺空間を形成する」などを提示。プロムナードや緑地の設置による水と緑の回廊形成、水辺を楽しめる憩い・にぎわい空間創出、運河特有の味わいと魅力を高める景観創出、プロムナード・橋梁・建築物などの照明を利用した魅力的な夜景の創出などに取り組むとしている。
基本計画検討業務は一般競争入札を公告済み。入札書は8月21〜22日に受け付ける。履行期間は20年3月17日まで。
提供:建通新聞社