県高島土木事務所は、一級河川安曇川の安曇川大橋・小橋付近の中流部において、河道計画を見直す。安曇川大橋・小橋の改築や、大雨時に活用される霞堤などの将来性を想定したうえで、年内までの検討業務の中で方向性を決めていく。そのなかで予備・詳細設計業務の内容や、工事の施工方法等を示していき、未確定ながらも早期の具体化を目指していく考え。
安曇川中流部における河道計画の検討は、安曇川大橋・安曇川小橋、JR橋梁、各橋梁の横過状況、高水敷の利用状況、JR橋梁上流右岸側の霞提の状況等、検討に必要な現地踏査を行い、ゴルフ場の現状、官民境界など霞提の今後の取り扱い方法等を見直す。
策定に当たっては、14年度に「湖西圏域河川整備計画検討委託」で設定された河川整備計画河道をもとに、計画高水位以下で流下できる河道断面として、▽14年度の同業務通りゴルフ場を横掘削する案(現状のゴルフ場機能を他で代替する案)▽安曇川大橋と安曇川小橋の間を橋脚形式として、平面死水域を見直した場合▽ゴルフ場を現在の低水路法線として、流下能力不足分を左岸側引堤で処理する案―の以上3ケース程度で比較検討する。
なお、検討にあたっては14年度の同業務で設定した掘削河床高を踏襲し、現状のゴルフ場の機能を存置するためには、どのようなレイアウト案、イメージパースを作成、経済性・施工性・実現性といった観点から総合的に比較・評価―するとしている。
同業務のコンサルは、国際航業(大津市)が担当している。
提供:滋賀産業新聞