福井県建築工業会(見谷貞次会長)が主催する建築工事実務研修会「BIMによって変化する建築設計の将来像」は8日開かれ、加盟企業の現場責任者を中心に、行政担当者や会員外からも計約40人が参加し学んだ。福井市林藤島町の県立福井産業技術専門学院で。
見谷会長が冒頭挨拶した。建築業界で進める生産性の向上、および担い手の確保に向け、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用は主要課題と指摘。また建築士の人材確保へ、建築士法の一部改正により「学卒後すぐの試験合格も可能となった」改善点を改めて強調した。
今企画の共催は、福井県建設技術公社。後援は県建築士会、県電業協会、県管工事設備工業協会および福井県が担う。
講師は、福井コンピュータアーキテクトJ−BIM推進課の菅原誠志氏が務め、施工BIMの活用策を紹介。BIMのメリットは可視化と数量把握、整合性や維持管理にも有効と指摘。その本領は3D以降の4D(時間軸)や5D(コスト)等において一層価値が高いと展望も示した。MILKEN(見谷組)建築部の橋本哲氏は、BIMに先進的で意欲的に取り組む活用事例を紹介した。