京都府は、京都舞鶴港の舞鶴国際ふ頭(和田地区)について、公共ふ頭計画及び土地利用計画を変更する。
コンテナ貨物の伸びが順調に進む中、大手食品メーカーの工場が今年度本格稼働することから、外貿及び内貿のコンテナ貨物を保管する用地を確保するため、和田地区の港湾関連用地の0・8f(通称、三角地)をふ頭用地に変更する計画。0・8fの三角地のふ頭用地への変更により3800TEU程度を確保できる見通し。今後、三角地で舗装工事と防護柵の設置を行う予定。
公共ふ頭計画及び土地利用計画の変更に伴う舞鶴港港湾計画の軽微な変更については、京都府知事の諮問を受け、府舞鶴港港湾審議会(会長・小谷通泰神戸大学大学院海事科学研究科名誉教授)が8日開かれ、審議の結果、異議なしとした。
港湾審では、大手交差点において40ft背高クラスのコンテナ車が右折するのが困難な状況にあることから、府は「(臨港道路和田下福井線の)高野川を跨ぐ橋梁部分の早期完成を目指したい」などと述べた。
このほか港湾審では報告事項として、舞鶴国際ふ頭の整備状況(▽平成29年10月に岸壁(マイナス14m、L70m)及びふ頭用地(約1・6f)を供用開始▽平成30年3月に2基目のクレーンの設置工事完了・供用開始▽令和元年6月に2棟目のCFSが工事完了・7月から供用開始)、国際海上コンテナ機能の更なる強化(▽第2バース整備は国の直轄事業で調査に着手▽府事業の舞鶴国際ふ頭第U期の準備に着手。現在、測量などの調査に入っている。臨港道路上安久線の進捗に合わせ、上安久線の工事発生残土を第U期整備に活用する方針)、第2ふ頭「海の京都駅(仮称)推進事業」(▽第2ふ頭に16万t級クルーズ船の受入れ検討に向け、令和元年度に調査に入る。上屋ターミナル化は令和2年度完成予定、駐車場整備は令和2年度完成予定▽国の直轄事業で2号岸壁先端係船杭整備、3・4号岸壁予防保全事業を進め、クルーズ船が2隻着岸できるようにする)、前島ふ頭(将来的に国際フェリー機能のため、岸壁整備の事業化を検討中)、京都舞鶴港港湾BCP(平成29年3月策定。応急復旧対応に行動指針を盛り込む(令和2年度改定予定))などが報告された。