愛知・名古屋アジア競技大会組織委員会は8月6日、大会開催基本計画案をまとめた。10月中旬ごろにも組織委員会理事会を開き、大会開催基本計画として決定する考え。11月末までに同計画をアジア・オリンピック評議会(OCA)に提出する予定だ。
実施競技は、2024年パリオリンピックで実施する競技(中核28競技とパリが提案する競技)をはじめ、アジア各地域の競技などで、全体40競技程度。開閉会式や陸上競技などのメイン会場は、改築する瑞穂公園陸上競技場とし、現時点で35会場を大会施設として仮決定している。新築、仮設施設は、愛知県新体育館(新築)、小幡緑地(仮設、自転車競技マウンテンバイク)、愛知県森林公園(仮設、総合馬術クロスカントリー、近代五種レーザーラン・馬術)。既存施設を活用するものの、観客席数が未定なのが、アーチェリー、競歩、カヌー・カヤック(スプリント、スラローム)、自転車ロードレース、馬術・近代五種の一部(愛知県森林公園)、フェンシング(愛知県国際展示場)、ゴルフ、ボート、射撃、セーリング、ビーチバレーボール、ウエイトリフティングの各競技。
選手団は最大1万5000人とし、名古屋競馬場跡地をメイン選手村として整備する。宿泊施設から競技会場まで45分以内でアクセスできるよう調整する方針で、メイン選手村以外の分散する選手村はホテルや研修所などの公共施設を利用する計画。分散する選手村の候補地検討と設計は、19年度の第2四半期に着手、25年度第1四半期までに完了させる工程を見込む。工事は、24年度第2四半期〜26年度第3四半期に実施する考えだ。
輸送は▽到着・出発時▽開会式・閉会式時▽競技時―について、交通管理システム、輸送経路を含めた輸送計画を開催2年前までにOCAに提出する。メインメディアセンターは、名古屋市国際展示場に設けるとともに、各競技会場や選手村にサブプレスセンターを設置する方針だ。
また、スローガンを19年、エンブレムは20年にそれぞれ作成する計画を示した。
提供:建通新聞社