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建通新聞社
2019/08/07

【大阪】大阪府 木津川水門実施設計を第3Q

 大阪府は、今後全面更新を計画する3大水門(木津川水門、安治川水門、尻無川水門)のうち、木津川水門の新設に向けた実施設計を第3四半期に外注する予定だ。入札方式は総合評価簡易型一般競争入札。同設計業務に関し、府では当初予算で7000万円を確保している。
 全面更新の対象となるのは、木津川水門、安治川水門、尻無川水門の3大水門。いずれの水門も完成から50年近くが経過し、老朽化も進んでいることから計約360億円を投入して整備する。木津川水門については約10年、残りの2水門についても20年をめどに更新を完了させる考えだ。
 このうち、最も劣化が進み、早急に着手する必要がある木津川水門について、本年度から実施設計に着手する。設計期間は15カ月間程度を見ている。所在地は大阪市大正区三軒家東3丁目。
 現水門の機能を維持しながらの更新となるため、それぞれの水門付近に新水門を整備する計画。現在のところ、既存水門については新水門完成後に撤去する方針だ。
 新設水門に必要な機能としては▽想定される津波に対し浸水被害が発生しない▽南海トラフによる津波波力に耐力がある▽地震・津波発生後も高潮水門として対応可能である―などとしている。
既存の各水門が設計耐力の超過を迎える時期は、メーカーによる精密点検の結果から推測。これによると、木津川水門が最も早く31年、安治川水門が34年、尻無川水門が41年までに順次整備を完了させる必要がある。
 新設水門の設置位置などを決める基本検討業務はパシフィックコンサルタンツ大阪本社(大阪市北区)が担当した。

提供:建通新聞社