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建通新聞社
2019/08/06

【大阪】足羽川ダムの事業継続妥当 事業評価監視委

 国土交通省近畿地方整備局の事業評価監視委員会(2019年度第1回)が8月1日に大阪市内で開かれ、20年度に本体工事に着手可能な段階に来た足羽川ダム建設事業など、再評価対象として5件を審議、いずれも「事業継続が妥当」とした。足羽川ダム(福井県池田町)は、総事業費を約340億円増額して約1300億円とし、26年度の完成を目指してダム本体工事に入る。
 足羽川ダムは計画当時の06年度と比べ、公共工事関連単価や消費税の変化、洪水調節機能や安全性、工期の確保などから、総事業費を変更。導水トンネル径の縮小、本体構造の工夫による掘削量減という観点でコスト縮減を図るものの、放流設備の構造や規模の変更、地すべり対策箇所や規模の変更などにより増額とした。
 洪水調節を目的とする同ダムは重力式コンクリートダムで、堤高約96b、提頂長約351bの規模。貯水面積は約94f、総貯水容量は約2870万立方bとなる。
 この他の再評価事業の概要は次の通り。
【国道417号冠山峠道路】(岐阜県揖斐川町〜福井県池田町)
 今後の推進区間で想定されるトンネル支保パターンの変更などにより約70億円を増額。総事業費は300億円。今後はトンネル工、改良工、橋梁下部工等を進め、早期開通を目指す。
【国道175号西脇北バイパス】(兵庫県西脇市)
 橋梁基礎形式の直接基礎から杭基礎への変更、盛土区間の地盤改良工の追加などで約80億を増額。総事業費は約480億円。19年度末に西脇市寺内〜黒田庄町大伏間の部分開通を予定する他、西脇市下戸田〜寺内間の橋梁・トンネル工などを進め、早期全線開通を目指す。
【堺泉北港国際物流ターミナル整備事業】(堺市、高石市、泉大津市)
 汐見沖地区への岸壁などの追加により約73億円を増額。総事業費は255億円。今後は助松地区航路、汐見沖地区岸壁、泊地、泉北大津東防波堤撤去、汐見地区ふ頭用地を実施、24年度の完了を目指す。
【日高港塩屋地区国際物流ターミナル整備事業】(和歌山県御坊市)
 マイナス12b泊地の施工方法の変更や約2万平方bの浚渫面積の増加により約24億円の増額。総事業費は225億円。今後は同泊地の拡幅などを実施。24年度の完成を目指す。

提供:建通新聞社