東京都建設局第五建設事務所は、平井大橋長寿命化工事を進める。財務局が10月上旬に週休2日制確保試行工事として希望制指名競争入札を公告する計画だ。
蔵前橋通りの一部を構成する平井大橋の橋長は616b。荒川と中川をまたぎ、江戸川区平井6丁目地内から葛飾区西新小岩2丁目地内を結ぶ。橋梁形式は、4径間単純活荷重合成T桁橋+4径間単純活荷重合成T桁橋+3径間ゲルバー式箱桁橋(中央径間:非合成桁、側径間:合成桁)+4径間単純活荷重合成T桁橋。
同橋梁では2013年に自動車の転落事故が発生した。こうした経緯を踏まえ、車道と両側にある歩道の間に車両用防護柵の設置を進めている。また、車両用防護柵の設置に伴い歩道の幅員が約0・2b狭くなるため、自転車と歩行者の通行に配慮し歩道の拡幅を実施していく。既存歩道の幅員2bを、3・2b程度にまで広げる。既存幅員が3b確保されている部分は拡幅しない。
今回の工事対象は、荒川をまたぐ橋梁部分(P10、P11、P12、P13、A4)に当たる4径間単純活荷重合成T桁橋の区間が中心で、延長は約200b。橋梁の強度を踏まえ既存のコンクリート製歩道のうち幅員1・5b分を撤去し、幅員3bのFRP製の軽量床版を設置する。合わせて車両防護柵の設置を進める。同橋梁は交通量が多いため、全て夜間工事となる見通しだ。残りの荒川部の歩道拡幅は、今回の工事完了後に着手する予定。
現在は、中川をまたぐ葛飾区側の橋梁部分(A5、P14、P15、P16、A6)に当たる4径間単純活荷重合成T桁橋の区間で宮地エンジニアリング(中央区)が工事を進めている。
提供:建通新聞社