大阪府住宅供給公社は、東大阪市にある「長瀬東・長瀬東B団地」の建て替えに向けた事業提案競技を実施し、最優秀作品提案者としてシマ・大勝特定JVを選定した。提案価格は11億7000万円。既存住宅218戸の解体と、79戸の新築などを実施する。
同団地は東大阪市近江堂3ノ1、2に位置。建設後60年近くが経過し、エレベーターやベランダがなく、住民ニーズに対応できていない状況となっている。建て替え後には桜の木を生かした公園を整備する他、全住戸に感電ブレーカーを標準装備するなどして、地域コミュニティーや防災活動の拠点とする考えだ。
提案概要によると、新築規模は鉄骨造6階建て延べ3891平方b・79戸。建築面積は1261平方b。開発公園を含む敷地面積は4204平方b。高評価を得たポイントは▽桜を生かした公園と合わせ、地域交流も想定した空間づくり▽住棟を中心に各付帯施設や公園との分かりやすい配置や動線計画▽外壁の色調などに地域性を意識した「蓮」をモチーフにしたデザインを採用▽水回りなどに配慮した可変プラン―など。
既存建物の規模は鉄筋コンクリート造3〜4階建て8棟・218戸。敷地面積は1万0515平方b。
事業スケジュールでは、11月中旬に解体撤去工事、2020年7月上旬に新築工事に着手。21年8月上旬の建物引き渡しを目指す。
提供:建通新聞社