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建通新聞社(神奈川)
2019/08/05

【神奈川】横浜市 建替え3校構想、万騎が原小は木造も

 横浜市教育委員会は、2019年度の建て替え着手校に選んだ▽二俣川小学校(旭区二俣川)▽万騎が原小学校(旭区大池町)▽瀬谷小学校(瀬谷区相沢)―の基本構想策定に関わる業務3件を委託するため、8月2日に公募型指名競争入札の手続きを始めた。建て替えの進め方や他の施設との複合化、設計以降のスケジュールなどを具体化する内容で、とりわけ万騎が原小は校舎棟の構造を鉄筋コンクリート造か木造で検討していく。「建築設計(監理含む)」の競争参加有資格者のうち、二俣川小と瀬谷小は市内の中小企業のみ、万騎が原小については所在地区分と企業規模を問わずに入札参加を求めることとし、8月8日まで申し込みを受け付けるなどして9月4日に入・開札する。いずれも2020〜21年度の設計、22年度の着工、24年度以降の完成を見込んでいる。
 基本構想業務では3校とも、建て替えの進め方を「既存グラウンドに仮校舎を建設し、旧校舎解体後に現在地に新校舎を建設」と「既存グラウンドに新校舎を建設し、建設後に旧校舎を解体」の2パターンで検討する。複合化を検討する他の施設はコミュニティハウスなどを想定している。ブロックプラン(諸室の配置)や設計以降のスケジュールの検討、概算費の算定、地元関係者らとの意見交換への参加といった内容も共通だ。
 一方、万騎が原小の校舎棟で木造も検討することにしたのは、現地が市街化調整区域(一般区域建ぺい率50%・容積率80%、沿道区域建ぺい率60%・容積率200%)で防火指定がないのが主な理由。市教委では18年度に現代計画研究所(東京都練馬区)への業務委託を通じて木造校舎の導入に向けた検討を進めていた。同校の基本構想業務の入札参加には、過去に国か自治体が発注した公立小・中学校の木造校舎設計業務(新築か建て替え)の受注実績が必要だ。
 それぞれ20年3月31日を期限に成果をまとめてもらう。

提供:建通新聞社