県土整備部が6月末までに発注した工事や委託の執行率は25・2%になることが26日、同部の調べで分かった。6月補正後の段階で工事費と委託費の発注金額を集計。昨年度に比べ事業費は大幅に増えており、分母が膨れた影響で執行率は前年同期43・4%を大きく下回った。
6月補正後、事務費を除いた工事費と委託費、用地補償費で構成する19年度の実質当初予算は前年比18・9%増(59億1200万円)の370億5400万円。特に工事費は、重要インフラ点検の結果を踏まえた「防災・減災、国土強靭化3カ年計画」によって前年比26・1%増(59億4800万円)の287億1400万円に膨れ上がった。一方、委託費は同10・0%減(6億2200万円)の55億8800万円。
このうち4月から6月末までに工事97件で70億9800万円(執行率24・7%)、委託は146件で15億3800万円(同27・5%)を執行した。
6月補正を受けて、各県土は7月から工事や委託を相次ぎ発注しており、上半期の9月末に向けて今後1カ月間は設計の取りまとめに拍車が掛かりそうだ。
今年度の執行について、同部は「各事務所(局)が管内の事情を踏まえて自然体で発注する構え」(技術企画課)と話しており、上期の執行率は70%前後になるのではと見ている。
各県土の予算と執行状況は別表の通り。なお、全体予算には昨年7月豪雨や台風被害で繰り越した災害復旧費を含めておらず、八頭管内では工事費14億円が別枠で追加される。
日刊建設工業新聞