熱中症による労働災害を食い止めるため、鳥取労働局(丸山陽一局長)は22日、智頭町内の災害復旧工事現場を安全パトロールし、熱中症予防対策の徹底を呼び掛けた。
同局では「STOP熱中症 クールワークキャンペーン」(5月〜9月)を展開しており、7月は重点強化期間にあたる。
この日は、丸山局長をはじめ平井美敏健康安全課長、國政達也主任安全専門官がパト班を編成し、昨年7月豪雨で被災した同町郷原地内の北股川災害復旧工事現場を立ち入り調査。施工者・谷口工務店の現場代理人永野大介さんから暑さ対策を詳しく聞き取りした。
現場事務所前には日除けテントが張られており、飲み物を完備。加えて暑さ指数(WBGT)盤と気温計が設置され、気温と湿度によって行動の目安を示す看板のほか、熱中症予防を注意喚起する看板と旗もそれぞれ掲げられていた。
安全パト後、國政専門官は「現場規模にしては十分に対策ができていた」と高評価した。また、永野さんは「日ごろから熱中症の対策には万全を期すようにしている。こまめに休憩を挟んで現場を仕上げたい」と話した。
日刊建設工業新聞