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滋賀産業新聞
2019/08/01

【滋賀】湖南市 複合庁舎の整備

 湖南市は、事業推進している複合庁舎整備について、複合庁舎整備実施設計業務(担当=石本建築事務所)の完了時期を9月末から今年度内までずれ込むことから、工事発注時期についても来年度早々に変更する意向だ。
 設計業務の委託期間延長理由は、構造や事業手法の再検討のため。構造については、免震構造と制震構造で検討しており、現状、免震構造で落ち着くこととなりそうだ。事業手法については、今後も事業費や工期等の対比を行い、最も効果的な手法を模索していく。
 これにより、工事発注は来年度早々となる見通し。発注方式は、価格のみの一般競争入札もしくは総合評価による一般競争入札のどちらかが選択される見通し。工期は変更無く20年度から2ヵ年で建設工事を行う。その後、21年度にサンライフ甲西の改修や集約した元の施設の解体工事を実施していく。
 計画内容は、新庁舎を建設するための指針となる「複合庁舎整備基本設計説明書」によると、東庁舎を建て替えし、周辺の公共5施設を集約、庁舎機能とその他公共施設機能を備えた複合施設の建設を目指すために、▽市民の安全・安心な暮らしを支える拠点となる庁舎▽市民に開かれた誰もが使いやすい庁舎▽社会情勢の変化に対応できる長寿命で柔軟性の高い庁舎▽環境に配慮した庁舎―の4つの基本方針を打ち出した。各方針には市民からの声や建設に関わる項目を含んでおり、それらを1つずつ確実にクリアにし、機能性の優れた庁舎となるよう整備するとしている。
 新庁舎の規模は、S造4階建、延1万1900平方bと明記。架構形式は純ラーメン構造を採用。駐車場は、必要台数430台・駐輪台数50台が可能な駐車・駐輪整備を行う。周辺環境との調和を視野に入れ、敷地内は緑あふれるランドスケープデザインを計画、また、敷地内の動線は歩車分離し、車いす利用者駐車場には屋根を設け、雨に濡れずにアクセスできるよう配慮する。
 新庁舎の階構成は、1階に▽市民交流スペース▽市民窓口を、2階に▽保健センター▽健康福祉・教育等の福祉関係窓口を集約する。3階に▽市長室▽災害対策本部▽事業系窓口を集約し、4階に▽議場・展望ロビーを設置する方針。

提供:滋賀産業新聞