【名古屋市中村区】長谷工グループの総合地所(東京都港区芝2ノ31ノ19)などは、名古屋市中村区名駅南の通称「下広井土地」に高さ150〜160bクラスのタワーマンションを建設する計画を進めている。近く構想を固め、2020年春の着工を目指す考えだ。
開発グループは、総合地所の他、名鉄不動産(名古屋市中村区)、大和ハウス工業(大阪市北区)、住友商事(東京都千代田区)、三交不動産(津市)、京阪電気鉄道(大阪市中央区)の5社で構成。設計・施工を担当する企業は明らかにしていないものの、長谷工グループが中心となって計画を進めている。
建設予定地となる下広井土地は、名古屋市中村区名駅南2ノ7他にある1万5000平方b超の土地。18年6月末に長谷工コーポレーション(東京都港区)が、パナソニック(大阪府門真市)から取得していた。以前は、旧松下興産の流れをくむ資産運用会社MIDファシリティマネジメント(大阪市中央区)が「名古屋MIDスポーツセンター」などを営業していた場所で、解体や土壌汚染対策などは15年までに完了。現在は、主に駐車場として活用している。
今回の計画では、この約1万5000平方bうち、東側の約5900平方bを第1期の計画地として使用し、40階建てを超えるタワーマンションを建設する。戸数は、これまでの各社のプロジェクトからみて、400戸を超える見通し。JR東海が進めるリニア中央新幹線の開業や、名鉄名古屋駅地区の再開発をにらみ、両社の名古屋駅の南東側約800bに位置する同地を、都心居住エリアとして再開発する考えだ。第1期計画としての完成は22〜23年を想定している。
残る1万平方b弱を対象とした2期計画については未定。1期の需要や周辺のまちづくりの状況を踏まえて判断するもようだ。
提供:建通新聞社