境漁港(境港市昭和町)の高度衛生管理型市場2号上屋改築に先立ち、県土整備部は敷地の地盤改良工事3件の設計内容を22日までに固めた。3件を合わせた工事費は10億円近くに達し、同部はいずれも土木一般A級2社JVを対象に8月中に入札する。
2号上屋は既存建物を9月にかけて解体撤去後、現在地に新築する。同部は建築工事に先行して敷地の液状化対策を実施するにあたり、岸壁護岸部の耐震化を「港湾工事」として8月6日、8日に入札。次いで敷地陸上部の地盤改良を発注する。
同部空港港湾課、現場を所管する米子県土局によると、地盤改良は施工進度を高めるため3工区に分割する。各工区は「高圧噴射攪拌工法」を採用し、敷地南側1工区は延長150bの出荷スペースに口径1300_の地盤改良杭802本を深さ12・5bまで格子式に打設。岸壁側の荷さばきスペースは、西側2工区の延長80bに996本、東側3工区は延長70bに888本の杭をそれぞれ深さ22bまでブロック式で打ち込む。
各工区の工事費は2億円以上。公募にあたっては代表者に一定の同種工事実績を求め、県内土木一般A級による2社JVを条件に月末までに公告し、入札日を分けて8月下旬に入札する。
また予算上、19、20年度にそれぞれ支払額を設定することにしており、落札後は施工能力「受注額」を各年度に計上して減点する。
▽1工区=地盤改良杭802本、深さ12・5b。工期280日間。2億円規模
▽2工区=地盤改良杭996本、深さ22b。工期320日間。4億円規模
▽3工区=地盤改良杭888本、深さ22b。工期310日間。3・5億円規模
日刊建設工業新聞